暦の暦(れきのこよみ) rekikoyo.exblog.jp

歌手です お話するよ


by rekinokoyomi
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けんちゃんとしんちゃんの友だちである少年の話

商店街近くの遊歩道を歩いていたら、
小学生男子の自転車が横をすり抜けて行った。
そのあと別の小学生男子が
「けんちゃん、待ってよー!」と大声を出しながら走ってきて
私を追い抜いたあたりで力尽きる。

彼は文房具屋や100円ショップに売ってるような、例えば小さなパーツなどを入れる、
中が二段になって仕切りのついているプラスティックケースと、スケートボードを持っていた。
スケボーは、小学3年生くらいの彼が持って走るには重い。
しかもスケボーを持って走るというナンセンス。
本人もそのナンセンスには気づいているが、そんなに上手には乗れないのか
いまや、走る少年はすっかりフテた様子で私のそばを歩いている。
自転車の少年の姿は既に見えない。

スケボー少年はイライラとした様子でスケボーを地面に置き、左足を乗せ、右足で漕いでみる。
はっきり言って、全然ダメ。
ヨロヨロと進み、スピードも出ず、進路を失い、歩いている私に追い抜かれる。
情けない。悲しい。惨め。

交差点に出て、信号を渡りきったのは私が先。
すると後ろからまた彼の声。「あ!しんちゃんのお母さん!」。
見ればママチャリの女性。「あら、こんにちは!」。
ハンパなスケボー技術で去る少年の後ろ姿に、
しんちゃんのお母さんは言った。「気をつけるのよー」。
そうそう。だってすごい危険なヨロヨロだものね。言わずにはいられない。
でも私、そのまま少年の姿は目にいれず、余韻だけ持って歩いた。

特別に強くも弱くもない元気さと、素直なイライラと、
子どもらしい惨めさと、明るい出会いが、なんとなく面白かった。
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by rekinokoyomi | 2013-04-15 22:46 | 昨日とか今日のこと | Trackback | Comments(0)