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歌手です お話するよ


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一番短い散歩

子どもの頃から散歩が好きで、
トコトコ、とことこ、よく歩いていた。

父は同じく(というか、私が同じく、なのだけれど)散歩好きなので
幼児の私の主な付添人は父だったのだけれど
ある日、母と近所に買い物に出掛けて家に戻ったとき、
もう少し歩きたかった私は、「散歩しよう」と母に言った。
その時、母がどんな様子だったか具体的には覚えていないけれど
それほどウェルカムな雰囲気ではないにしろ、
たぶん「いいよ」というようなことで玄関先に荷物を置き、
二人で歩き始めたんだったと思う。
まず我が家の玄関から20mほど離れた、一つ目の四つ角まで歩いた。

その角で、母は言った。
「はい、帰ろう」。

ん、、?、、え、、、??
えええええーーーー?!?!

散歩はまだ始まったばかりで、まだ導入部で、まだほんのさわりで、
よし、この角で、右見て左見て、
どっちに曲がるのかな、こっちかな、こっちかな、それともまっすぐ?と、
これから起こるであろう冒険に胸を踊らせていた私だったのに。

驚いたねー。
まずは、ヤダー!とかよりも何よりも、
全然、なんなのか意味が分からない感じで、ほんと驚いた。
だって、私の価値観ではあり得ない短さだったからさあ。

さて、そこまでの記憶が鮮明なわりに、その先の記憶がない。
たぶんやっぱり、ヤダーと言ったとは思う。
そう、たぶん、言っただろうとは思う。
でもとにかく記憶がなくて、きっとしぶしぶ帰ったんでしょう。
覚えているのは、なにか、頭に血が昇る感覚、それも一瞬。

それから、立ち止まった角から見た左の景色と、左後ろに立っていた母の気配。
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by rekinokoyomi | 2012-02-09 00:50 | いつだったかのこと | Trackback | Comments(0)